HSコードが未確定のまま輸入するリスク|通関で止まる前に確認すること

HSコードとは何か

HSコード(Harmonized System Code)は、世界税関機構(WCO)が定めた国際統一商品分類番号です。輸入するすべての商品に割り当てられた6桁以上の番号で、関税率・輸入規制・統計の基準になります。

日本では輸入申告時にHSコードの申告が必要です。コードが誤っていたり未確定のまま輸送すると、税関での確認・訂正が必要になり通関が止まります。

HSコードは品目ごとに細かく分類されています。たとえば「電子部品」という大括りではなく、「半導体デバイス」「コンデンサ」「抵抗器」など品目ごとに異なるコードが割り当てられています。似た品目でもコードが異なれば関税率も変わります。

HSコードが未確定だと何が起きるか

通関で止まる

HSコードが未確定のまま輸入申告すると、税関から照会が入ります。正しいHSコードを確認・訂正するまで通関が保留されます。訂正に2〜5営業日かかるケースが多く、場合によっては1週間以上止まることがあります。

その間、貨物は港のCFSに留まります。フリータイムを超えると保管料が発生します。通関が止まっている間も費用が積み上がります。

関税率が確定できない

HSコードが決まらないと関税率が計算できません。関税率はHSコードによって0%から数十%まで大きく異なります。輸入前に関税を計算して原価に組み込めないため、利益管理ができません。

特にRCEP(地域的な包括的経済連携協定)を活用して関税を減免するには、正しいHSコードと原産地証明書が必要です。HSコードが未確定だとRCEPの活用もできません。

総額が読めなくなる

HSコードが未確定だと通関費用が変動するため、オールイン料金での手配ができません。送料の総額を出荷前に固定できず、最終的な原価が請求書が来るまで確定しません。

HSコードの調べ方

税関のウェブサイトで調べる

日本税関のウェブサイトには「実行関税率表」と「HSコード検索システム(輸出統計品目表・輸入統計品目表)」が公開されています。品目名で検索してHSコードを調べられます。

ただし似た品目が複数ある場合や、複合品目の場合は分類が難しいケースがあります。自分で判断できない場合はフォワーダーまたは通関業者に確認してください。

HSコード特定のフロー

  • Step 1:商品の材質・機能・用途を整理する(例:プラスチック製・
    収納目的・家庭用)
  • Step 2:税関のHSコード検索で品目分類を確認する
    実行関税率表
  • Step 3:候補が複数ある場合、工場に「中国側のHSコード(6桁)
    と製品仕様書」を請求する
  • Step 4:中国側のHSコードを参考にしながら日本の輸入統計品目表
    (9桁)で確認する
  • Step 5:判断できない場合はフォワーダーまたは通関業者に確認
    依頼する
  • Step 6:それでも不明な場合は税関への事前教示制度を活用する
    (書面での回答を受け取れる)

フォワーダーに確認する

輸送を依頼するフォワーダーにHSコードの確認を依頼できます。品目の詳細情報(用途・材質・仕様書・写真)を提供すると、フォワーダーが適切なHSコードを提案してくれます。

ただしフォワーダーの提案はあくまで参考です。最終的な分類判断は税関が行います。

通関業者に相談する

HSコードの分類が複雑な品目や、他法令との関係が不明な場合は通関業者に相談するのが確実です。通関業者は税関への事前照会(事前教示制度)を活用して、正しいHSコードを確認できます。

事前教示制度とは、輸入前に税関にHSコードの分類について照会し、回答を書面で受け取れる制度です。この回答があれば通関時に問題が起きません。

日本税関のHSコード検索システムは以下から利用できます。

HSコード誤りによる影響の具体例

  • 関税率が0%の品目に5%を誤申告→追加徴税と延滞税が発生。後から修正申告が
    必要になり、差額の関税と延滞税を納付する
  • 他法令(電波法)が必要な品目を一般商材として申告→通関停止・最悪の場合
    輸入不許可になるリスク
  • RCEP対象品目でHSコード誤り→関税優遇が受けられず余分な関税を支払う。
    原産地証明書を取得していても、HSコードが誤っていると優遇適用できない
  • 複合品目の分類誤り→税関から照会が入り通関が2〜5営業日停止。港のCFSで
    貨物が待機する間、保管料が発生する

よくある誤りパターン

似た品目のHSコードを流用する

「前回と似た商品だから同じHSコードで大丈夫」という判断は危険です。材質・用途・仕様が少し違うだけでHSコードが変わるケースがあります。新しい品目を輸入するたびにHSコードを確認してください。

中国側のHSコードをそのまま使う

中国と日本ではHSコードの分類基準が異なる部分があります。中国側のインボイスに記載されているHSコードをそのまま日本の輸入申告に使うと、誤申告になるケースがあります。必ず日本の輸入統計品目表で確認してください。

複合品目のHSコードを一つに絞れない

複数の機能を持つ製品(例:充電機能付きスピーカー)は、どの機能を主たる機能と見なすかによってHSコードが変わります。このような複合品目は自己判断せず、フォワーダーまたは通関業者に確認してください。

サンプルと本輸入で品目が変わる

サンプル輸入時に確認したHSコードを本輸入にそのまま使ったが、本輸入の商品の仕様が変わっていてHSコードが異なるというケースがあります。サンプルと本輸入で品目の仕様が変わる場合は、HSコードを再確認してください。

他法令との関係

HSコードによっては、関税法以外の法律の許可・確認が必要な品目があります。主な他法令と対象品目は以下です。

  • 食品衛生法:食品・食器・調理器具・乳幼児向けおもちゃなど
  • 電波法:Wi-Fi・Bluetoothなど無線機能を持つ電子機器
  • 薬機法:化粧品・医薬部外品・医療機器など
  • 植物防疫法:木材・植物・土壌など
  • 消費生活用製品安全法:特定の電気製品など

HSコードが確定したら、そのコードに他法令が適用されるか確認してください。他法令の対象品目は通関前に許可・確認を取る必要があります。事前に対応していないと通関で止まります。

出荷前の確認手順

  • 品目の用途・材質・仕様書・写真を用意する
  • 日本税関のHSコード検索システムで品目を調べる
  • フォワーダーまたは通関業者にHSコードを確認してもらう
  • 複雑な品目は事前教示制度を活用して税関に確認する
  • 他法令の適用有無を確認する
  • RCEPを活用する場合は原産地証明書の取得を工場に依頼する

HSコードの確認をプロに任せる

HSコードの特定が難しい品目・複合品目・他法令との関係が不明な場合は、自己判断
せずに専門家への確認が確実です。誤ったHSコードで輸送してしまうと、通関停止・
追加徴税・最悪の場合は輸入不許可というリスクがあります。

相談フォームに品目の概要(品名・材質・用途・中国側のHSコード)を書いて
いただければ、DIGISHIPの担当者が確認をサポートします。HSコードが確定すれば、
オールイン料金で総額を出荷前に固定できます。

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HSコードの最終的な分類判断は税関が行います。本記事の情報は参考情報であり、特定のHSコードの適用を保証するものではありません。不明な品目は必ず税関の事前教示制度またはフォワーダー・通関業者にご確認ください。

案件の条件を相談したい方へ

「輸入したい品目のHSコードが決まっていない」「他法令の適用があるか不安」など、状況をそのまま書いてください。

HSコードの最終的な分類判断は税関が行います。本記事の情報は参考情報であり、特定のHSコードの適用を保証するものではありません。不明な品目は必ず税関の事前教示制度またはフォワーダー・通関業者にご確認ください。

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