中国の出荷地から日本への輸送条件を整理する
中国から日本へ商品を送るとき、輸送費や納期は商品内容だけでは決まりません。
同じ重量、同じCBM、同じ日本側配送先でも、中国側の出荷地が変わると、集荷方法、倉庫搬入、船積み前の締切、輸送手段、書類確認の進め方が変わります。
東莞の工場から出す案件と、深圳の電子部品を送る案件では、確認すべき内容が違います。
広州の市場仕入れ、義烏の多品種雑貨、上海・杭州・寧波など華東エリアの倉庫搬入やFCL検討でも、詰まりやすい点は変わります。
このページでは、中国の主要出荷地から日本へ送る前に、どの情報を整理し、どの出荷地別ページを確認すべきかを案内します。
出荷地、重量、CBM、配送先、商品内容が整理できている場合は、料金確認へ進めます。
まだ条件が曖昧な場合は、先に診断ツールまたは相談フォームで輸送条件を整理してください。
このページで確認できること
このページでは、次の内容を整理できます。
- 中国の出荷地によって輸送条件が変わる理由
- 華南、華東、義烏、港湾都市の違い
- 工場集荷と倉庫搬入の判断
- 複数サプライヤーの商品をまとめるときの注意点
- 通常海上、SUPER EXPRESS、FCLの判断
- 出荷地別ページの選び方
- DIGISHIPに向く案件と向かない案件
- 料金確認前に必要な情報
出荷地別ページを読む目的は、都市名を確認することではありません。
自社の案件が、料金確認へ進める状態なのか、先に商品情報や書類を整理すべき状態なのかを判断することです。
出荷地によって輸送条件が変わる理由
中国輸入では、工場やサプライヤーの住所が分かっていても、それだけでは輸送方法を決められません。
確認すべきなのは、出荷地から日本側配送先までの流れです。
- 工場へ直接集荷するのか
- 中国側の倉庫へ搬入するのか
- 複数サプライヤーの商品をどこでまとめるのか
- 商品内容を通関で説明できるか
- インボイスとパッキングリストを作れるか
- 重量、CBM、カートン数が分かっているか
- 通常海上、SUPER EXPRESS、FCLのどれを検討するか
- 日本側の配送先がFBA、倉庫、店舗、会社住所のどれか
出荷地を確認する目的は、都市名を知ることではありません。
料金、納期、通関、書類、倉庫搬入、集荷可否を判断するためです。
華南・華東・義烏・港湾都市の違い
中国の出荷地は、大きく分けると、華南、華東、義烏、港湾都市のように整理できます。
ただし、地域名だけで輸送方法を断定することはできません。実際には、工場住所、商品内容、貨物量、搬入条件、日本側配送先で判断します。
華南エリア:東莞・深圳・広州
華南エリアでは、東莞、深圳、広州の役割を分けて考えると整理しやすくなります。
東莞は、工場発の商品、部材、パーツ、完成品、中量貨物の整理が重要です。
深圳は、電子部品、ガジェット、電池入り商品、Bluetooth・Wi-Fiなど通信機能付き商品の確認が重要です。
広州は、市場仕入れ、アパレル、服飾雑貨、日用品、複数サプライヤー、SKU管理が重要です。
同じ広東省周辺でも、読者の悩みは同じではありません。
工場発なのか、電子部品なのか、市場仕入れなのかで、見るべきページを変えてください。
華東エリア:上海・杭州・寧波
華東エリアでは、上海、杭州、寧波を分けて考えます。
上海は、華東エリアの商品を集約する拠点として確認されることがあります。
杭州は、浙江省周辺の工場やサプライヤーから日本へ送る案件で確認します。
寧波は、LCL、FCL、浙江省周辺工場からの出荷を検討するときに確認します。
華東エリアでは、実際の商品がどこにあるのかを先に整理してください。
「上海発」と言っていても、実際には杭州周辺や浙江省内の工場から商品を集める案件もあります。
義烏:多品種・複数サプライヤーの整理が重要
義烏は、小物雑貨、多品種商品、複数サプライヤーの商品をまとめる案件で確認する出荷地です。
義烏発では、輸送手段そのものよりも、商品点数、数量、単価、重量、CBM、カートン内容、サプライヤー別の管理が詰まりやすくなります。
商品を「雑貨一式」とまとめず、商品別に説明できる状態にしてください。
港湾都市:上海・寧波など
港に近い都市では、港までの距離だけで判断しないでください。
港に近いから必ず安い、早いとは断定できません。
実際には、搬入締切、倉庫条件、船便、FCL手配、通関書類、日本側配送先によって、料金と納期は変わります。
出荷地別に詰まりやすいポイント
出荷地ごとに、輸送前に確認すべき重点が変わります。
| 出荷地 | 主な確認ポイント | 確認するページ |
|---|---|---|
| 東莞 | 工場集荷、出荷可能日、梱包状態、複数工場のまとめ | 東莞から日本への輸送条件を見る |
| 深圳 | 電子部品、ガジェット、電池、通信機能、商品説明資料 | 深圳から日本への輸送条件を見る |
| 広州 | 市場仕入れ、アパレル、服飾雑貨、SKU、複数サプライヤー | 広州から日本への輸送条件を見る |
| 義烏 | 小物雑貨、多品種商品、商品点数、カートン内容、書類整理 | 義烏から日本への輸送条件を見る |
| 上海 | 華東エリアの集約、倉庫搬入、周辺地域の商品整理 | 上海から日本への輸送条件を見る |
| 杭州 | 浙江省周辺の工場、上海・寧波との使い分け、EC向け商品 | 杭州から日本への輸送条件を見る |
| 寧波 | LCL、FCL、浙江省工場、港湾都市としての輸送判断 | 寧波から日本への輸送条件を見る |
出荷地別に確認すべき情報
料金確認や相談へ進む前に、次の情報を整理してください。
- 中国側の出荷地:都市名、工場住所、倉庫住所、サプライヤー住所
- 集荷方法:工場集荷、倉庫搬入、複数サプライヤーのまとめ
- 日本側の配送先:FBA、国内倉庫、店舗、会社住所
- 貨物情報:重量、CBM、カートン数、パレット有無、梱包状態
- 商品内容:品名、材質、用途、型番、写真、商品説明資料
- 商品管理:SKU、色、サイズ、数量、カートン内容
- 取引条件:EXW、FOB、CIFなどのインコタームズ
- 通関確認:HSコード、規制品、必要書類
- 納期:いつまでに日本側へ届けばよいか
- 頻度:単発か、継続輸送か
重量とCBMが分からない場合は、先にカートンサイズとカートン数を確認してください。
商品内容が不明な場合は、料金確認よりも先に商品説明資料を整理してください。
工場集荷と倉庫搬入の違い
中国側の出荷方法は、大きく分けて工場集荷と倉庫搬入があります。
どちらがよいかは、出荷地だけでは決まりません。
貨物量、商品点数、サプライヤー数、出荷可能日、納期、書類の整い方で判断します。
工場集荷を確認するケース
- 工場住所が明確である
- 工場から直接出荷できる
- 貨物量がある程度まとまっている
- カートン数、重量、CBMが確認できている
- 梱包、検品、ラベル貼りが終わっている
- 工場側が出荷書類を用意できる
東莞のような工場発案件では、工場集荷の確認が特に重要です。
倉庫搬入を確認するケース
- 複数サプライヤーの商品をまとめたい
- 義烏や広州のように仕入先が分散している
- 検品、ラベル貼り、数量確認を入れたい
- FBAやEC向けに商品単位で整理したい
- 商品点数が多く、カートン内容の確認が必要である
義烏や広州のように複数サプライヤーの商品を扱う場合は、倉庫搬入やまとめ輸送の設計が重要です。
複数サプライヤーをまとめる場合の注意点
複数サプライヤーの商品をまとめる場合は、輸送費を下げやすい一方で、書類と数量管理が難しくなります。
義烏、広州、深圳、東莞周辺では、複数仕入先の商品をまとめる案件が出やすくなります。
ただし、地域によって注意点は変わります。
- 義烏:商品点数、カートン内容、雑貨の明細整理
- 広州:アパレル、色・サイズ、SKU、複数サプライヤー管理
- 深圳:電子部品、電池、通信機能、商品説明資料
- 東莞:複数工場、出荷可能日、梱包状態、集荷先管理
次の情報を、サプライヤーごとに分けて整理してください。
- サプライヤー名
- サプライヤー住所
- 商品名
- 数量
- 単価
- 重量
- CBM
- カートン数
- 材質・用途
- HSコードの候補
- インボイス・パッキングリストの作成者
商品点数が多い場合は、輸送よりも通関書類で止まりやすくなります。
多品種輸送の場合は、先に書類整理を優先してください。
通常海上・SUPER EXPRESS・FCLの分岐
輸送手段は、出荷地名だけでは決まりません。
重量、CBM、納期、配送先、商品内容、書類の整い方で判断します。
通常海上を検討するケース
- 納期に余裕がある
- 輸送費を抑えたい
- 200kg以上の継続輸送がある
- FBA、国内倉庫、店舗、会社住所へ定期的に送る
- 商品内容と通関書類が整理できている
通常海上では、船の航海日数だけで判断しないでください。
実際のリードタイムには、中国側集荷、倉庫搬入、カット日、船積み、日本側通関、国内配送が含まれます。
SUPER EXPRESSを検討するケース
SUPER EXPRESSは、通常海上では納期が遅く、航空やクーリエでは費用が高い場合に検討する輸送手段です。
- 200kg〜600kg前後の中量貨物である
- 通常海上では納品日に間に合わない
- 航空やクーリエの費用を下げたい
- 販売予定やFBA納品日から逆算する必要がある
- 出荷地、重量、CBM、配送先、商品内容が整理できている
- 危険品・規制品に該当しないか確認できている
出荷地や商品内容が曖昧な状態では、SUPER EXPRESSを判断できません。
先に輸送条件を整理してください。
FCLを検討するケース
FCLは、物量がまとまり、混載ではなくコンテナ単位で管理したい場合に検討します。
- 1回の出荷量が大きい
- 1社または少数サプライヤーから物量がまとまる
- 混載を避けたい
- 破損や紛失リスクを抑えたい
- 継続的に大きな物量がある
- 梱包、積み付け、書類が整理できている
FCLは、物量が多ければ自動的に最適になるわけではありません。
重量、CBM、商品点数、出荷頻度、日本側配送先、積み付け条件を整理して判断してください。
出荷地別ページ一覧
自社の案件に近い出荷地を選んでください。
東莞から日本へ送る場合
工場発、部材、パーツ、雑貨、完成品、複数工場の中量輸送を整理するページです。
工場住所、出荷可能日、梱包状態、EXW・FOB条件、工場集荷を確認したい場合に向いています。
深圳から日本へ送る場合
電子部品、ガジェット、スマートフォン周辺機器、電池入り商品、通信機能付き商品を整理するページです。
電池、Bluetooth、Wi-Fi、電波法対象品、商品説明資料の確認が必要な場合に向いています。
広州から日本へ送る場合
市場仕入れ、アパレル、バッグ、服飾雑貨、日用品、複数サプライヤーの商品を整理するページです。
色・サイズ・SKU、サプライヤー別の数量、インボイス、パッキングリストを整理したい場合に向いています。
義烏から日本へ送る場合
小物雑貨、多品種商品、複数サプライヤー、カートン内容、まとめ輸送を整理するページです。
商品点数が多く、雑貨・文具・アクセサリー・季節商品をまとめて送る場合に向いています。
上海から日本へ送る場合
華東エリアの商品を集約し、上海周辺の倉庫や工場から日本へ送る案件を整理するページです。
蘇州、杭州、寧波など周辺地域の商品を上海側でまとめる場合にも確認してください。
杭州から日本へ送る場合
杭州・浙江省周辺の工場やサプライヤーから日本へ送る案件を整理するページです。
上海方面と寧波方面のどちらを確認すべきか迷う場合にも確認してください。
寧波から日本へ送る場合
寧波・浙江省周辺からのLCL、FCL、中量貨物、港湾都市としての輸送判断を整理するページです。
FCLを検討したい場合、浙江省周辺の工場からまとまった物量を送る場合に確認してください。
DIGISHIPに向く出荷地別案件
DIGISHIPに向くのは、輸送条件をある程度整理できている中国発の業務輸送です。
- 法人・個人事業主の継続輸入
- 中国工場やサプライヤーから日本の倉庫、FBA、店舗へ送る案件
- 200kg〜600kg前後の中量輸送
- 航空・クーリエから海上またはSUPER EXPRESSへ切り替えたい案件
- 複数サプライヤーの商品をまとめたい案件
- FBA、国内倉庫、店舗、会社住所へ定期的に送る案件
- 港着後費用や追加費用を出荷前に整理したい案件
- 出荷地、重量、CBM、配送先、商品内容がある程度分かっている案件
上記に当てはまり、最低限の条件が整理できている場合は、料金確認へ進めます。
DIGISHIPに向かない、または慎重確認が必要な案件
次の案件は、無理に料金確認へ進めないでください。
- 個人使用の少量輸入
- 一回限りの小口輸入
- 模倣品・偽造品
- 危険品
- 商品内容が不明な案件
- 重量、CBM、出荷地、配送先が不明な案件
- インボイスやパッキングリストを作れない案件
- 食品、化粧品、医療機器、電気用品、電波法対象品など事前確認が必要な商品
- 許可、届出、証明書の確認が済んでいない案件
- HSコードや商品説明資料がまったくない案件
これらに該当する場合は、料金確認より先に商品内容と輸送条件を整理してください。
料金確認へ進む前に
料金確認へ進めるのは、最低限の条件が整理できている案件です。
- 中国側の出荷地が分かっている
- 日本側の配送先が分かっている
- 重量またはCBMの目安がある
- 商品内容を説明できる
- 危険品、規制品、模倣品ではないことを確認している
- 取引条件や費用負担を確認できる
- 必要書類を準備できる
条件が整理できている場合は、料金確認へ進んでください。
条件が不足している場合は、診断ツールまたは相談フォームで整理してください。
