結論:中国から日本への輸送方法は、重量だけでは決まりません。実重量と容積、希望納期、輸送頻度、商品特性、出荷地から配送先までの総額をそろえて比較します。200kgは輸送方法の境界ではなく、cn-import.jpで輸送相談を受け付ける基準です。
このページは、中国から日本へ商品を輸入する法人・個人事業主向けです。個人使用の少量輸入、一回限りの小口輸入、輸入代行だけの相談、個人購入、数kg程度の国際宅配は対象としていません。
輸送方法を決める前に必要な情報
まず、次の条件を一つの表にまとめます。梱包前の推定値しかない場合は、その旨も明記してください。
- 商品名、材質、用途、数量
- 梱包後の総重量、カートン数、各箱の縦・横・高さ
- 中国側の出荷地住所と集荷の要否
- 日本側の港ではなく、最終配送先の住所
- 出荷できる日と、希望納品日
- 一回当たりの物量と輸送頻度
- 温度管理、破損しやすさ、電池、液体、磁性などの注意事項
- EXW、FOB、CIFなどの取引条件
この情報が不足すると、同じ貨物でも見積範囲が変わり、輸送方法を正しく比較できません。
5つの輸送方法を比較する
| 輸送方法 | 検討しやすい場面 | 料金判断の中心 | 納期面の特徴 | 主な確認事項 |
|---|---|---|---|---|
| クーリエ | 小口、緊急、手続きを簡略化したい貨物 | 実重量と容積重量、追加料金 | 比較的短いが、通関や配達条件で変わる | 寸法制限、品目制限、関税・税金の扱い |
| 航空輸送 | 納期優先、高単価、欠品の影響が大きい貨物 | 課金重量と発着地の諸費用 | 海上より短い傾向だが、予約・通関・国内配送を含めて確認 | 容積重量、燃料等の追加料金、搭載制限 |
| 高速フェリー・中間輸送 | 通常海上では納期が厳しく、航空費を抑えたい貨物 | 利用可能な航路と全区間の総額 | 航空と通常海上の中間候補 | 航路、受付品目、締切、集荷・配送範囲 |
| 海上LCL | コンテナ1本に満たない貨物を混載する場合 | R/T、港着後費用、国内配送費 | 前後工程を含めると変動しやすい | CFS、THC、D/O、通関、保管、配送条件 |
| 海上FCL | コンテナ単位で運ぶ合理性がある場合 | コンテナ運賃、港湾費用、ドレージ等 | 航路と港前後の工程で変わる | コンテナサイズ、積載条件、荷降ろし、返却条件 |
表は候補を絞るためのものです。特定の重量だけで一つの方法に決めるものではありません。
実重量とCBMは別の情報
実重量は貨物が実際に何kgあるかです。CBMは梱包後の容積を立方メートルで示します。軽くても大きい貨物は、重量だけを見た見積もりより課金対象が大きくなることがあります。
航空・クーリエでは、実重量と容積重量を比較して課金重量を決める方式があります。海上LCLでは、重量と容積を比較するR/Tが使われます。換算方法や最低課金は事業者・サービスによって異なるため、見積書の課金単位を確認してください。
寸法が分かる場合は、CBM・R/T計算機で梱包後の容積を確認できます。
重量以外に見る4つの条件
納期
出港日や到着港までの日数ではなく、工場で集荷できる日から日本の配送先へ届く日までを比べます。製造・梱包、集荷、搬入締切、輸出通関、国際輸送、輸入通関、国内配送を含めてください。
輸送頻度
単発の見積額だけでなく、月ごとの出荷回数、1回当たりの物量、在庫補充の周期を確認します。少量を何度も送る場合と、まとめて送る場合では、在庫量と総費用が変わります。
商品特性
破損しやすい商品、温度管理品、電池・液体を含む商品、長尺品、重量物などは、利用できる方法や梱包条件が限られることがあります。商品名だけでなく、材質、用途、成分、電池の有無まで伝えます。
出荷地と配送先
中国の工場から港まで、日本の港から配送先までの距離と条件も総額に影響します。港から港までの運賃だけを比べず、集荷と国内配送を含む同じ区間で比較してください。
運賃ではなく総額で比べる
国際運賃が安くても、集荷、輸出側作業、港着後作業、通関、国内配送が別途なら、最終総額は逆転することがあります。関税・輸入消費税は輸送費とは分けて表示し、資金計画には加えます。
LCLの港着後費用は中国輸入の港着後費用、航空と海上の切り替えは航空・海上の切り替え判断で詳しく確認できます。
200kgだけで輸送方法を決めない
cn-import.jpの輸送相談は、1回200kg以上の中国から日本への業務輸送が受付基準です。この基準は相談対象を分けるためのもので、200kgを境に航空・海上を機械的に切り替えるという意味ではありません。
同じ200kgでも、容積、納期、商品特性、発着地、見積範囲により候補は変わります。反対に、重量が大きくても、納期や取扱条件によって航空や分割輸送を残す判断があります。
条件別の判断手順
- 商品内容と規制・取扱条件を確認する
- 梱包後の実重量、CBM、カートン数をそろえる
- 出荷可能日と希望納品日を確定する
- 中国側の集荷地点と日本の最終配送先を確定する
- 利用可能な輸送方法を二つ以上残す
- 同じ区間・同じ条件で総額と総所要期間を比べる
- 欠品リスク、在庫量、輸送頻度を含めて決める
よくある選択ミス
- 重量だけで航空・海上・LCL・FCLを決める
- 梱包前の寸法でCBMを計算する
- 港間運賃と配送先までの総額を比べる
- 航海日数だけを納期として扱う
- 安さだけで全量を海上へ切り替え、欠品を起こす
- 一回の最安値だけで決め、毎月の輸送頻度を見ない
詳しい判断ページ
条件がそろった場合の輸送相談
1回200kg以上の中国から日本への業務輸送で、商品内容、出荷地、配送先、重量の目安が分かる場合は、cn-import.jpの輸送相談フォームへ進めます。相談内容はDIGISHIPへ共有され、最初の連絡からDIGISHIP担当者が対応します。
条件を満たさない場合や情報が不足している場合は、先に中国輸入の無料ツール一覧で条件を整理してください。
参考情報
- JIFFA 用語集(R/T、CFS、カット日など)
- DHL Express 公式案内(実重量と容積重量)