EC販売で中国輸入を使う場合の課題
このページは、楽天・ZOZOなどのECプラットフォームで販売しており、中国から継続的に仕入れている法人・個人事業主向けです。月複数回・継続輸入が前提の情報です。単発の少量輸入・個人利用は対象外です。
楽天・ZOZOで販売している事業者が中国から仕入れる場合、輸送に関して共通の課題が出てきます。販売プラットフォームのルールと輸送のリードタイムを両立させる必要があるからです。
送料が毎回変わって原価が固まらない
フォワーダーに都度見積もりを依頼していると、毎回送料が変わります。為替・燃料サーチャージ・季節変動など、送料に影響する要因が多いためです。送料が確定しないと販売価格を先に決められず、セール価格の設定や利益管理が後手に回ります。
納期がズレて在庫切れが起きる
楽天・ZOZOではセールやキャンペーンの日程が事前に決まっています。セール前に在庫が切れると機会損失が直接売上に響きます。通常の海上LCLは納期が読みにくく、セールに合わせた在庫補充の計画が立てにくいという問題があります。
担当者が替わると輸送が止まる
フォワーダーとのやり取りを担当者個人のメール・電話で管理していると、担当者が替わった瞬間に情報が断絶します。「前回の出荷条件がわからない」「どのフォワーダーを使っていたかわからない」という状況が起きます。ECの運営規模が大きくなるほど、この属人化がリスクになります。
送料を事前に確定させる仕組み
送料を先に固めるには、オールイン料金のサービスを使います。海上運賃・通関・国内配送がまとまった一つの金額が出荷前に提示されるため、販売価格の設定が先にできます。
DIGISHIPはオールイン料金を採用しています。出荷地・重量・配送先を入力すればその場で料金の目安がわかります。この金額をもとに販売価格と利益を計算できます。
送料を先に固めると以下が変わります。
- セール価格を仕入れ前に設定できる
- 原価に送料を組み込んだ利益計算が出荷前にできる
- 送料が変わるたびに価格を見直す手間がなくなる
販売スケジュールに合わせた納期設計
セール・キャンペーン前の出荷タイミング
楽天スーパーセール・ZOZOのセールなど、販売のピークに合わせて在庫を用意するには、輸送リードタイムを逆算したスケジュールが必要です。
中国から日本への海上輸送のトータルリードタイムは、出荷地・輸送手段によって異なりますが、目安として以下で計算してください。
- 通常の海上LCL:出荷準備から配送先着荷まで10〜20日程度
- 高速フェリー(SUPER EXPRESS):出荷準備から配送先着荷まで7〜14日程度
セール開始日から逆算して、余裕を持って出荷準備を始めてください。初回は余裕を多めに取り、実績を積みながらスケジュールを詰めていくのが現実的です。
春節・国慶節の影響を見越したスケジュール
中国の大型連休前後は工場の稼働が止まり、港の混雑も増します。楽天・ZOZOの春のセールは中国の春節と時期が重なりやすく、注意が必要です。
- 春節(例年1月下旬〜2月上旬):工場休業・港混雑。通常より3〜4週間早めに発注・出荷
- 国慶節(10月上旬):工場休業1週間程度。通常より2週間早めに出荷準備
春節の影響は工場の休業だけでなく、春節前の駆け込み出荷による港混雑も含みます。春節前2〜3週間はスペースが取りにくくなるため、早めのブッキングが必要です。
EC販売で使いやすい輸送サービスの条件
- 送料がオールイン料金で事前に確定できる
- オンラインで料金確認・予約・進捗管理ができる
- 定期的な輸送スケジュールが安定している
- 担当者が替わっても同じように使える
- 日本の指定住所まで配送してくれる
これらの条件を満たすサービスを選ぶことで、EC販売の運営に輸送を組み込みやすくなります。
Amazon FBAとの違い
楽天・ZOZOへの輸送とFBA納品では、配送先と手配の方法が異なります。
- 楽天・ZOZO:自社倉庫または指定倉庫への配送。配送先の住所を指定するだけで手配できる
- Amazon FBA:Amazonの指定倉庫への納品。梱包・ラベル要件への対応が必要
楽天・ZOZOへの輸送はFBAのような特別な梱包要件がないため、通常の海上輸送でそのまま対応できます。FBA納品の詳細はこちらをご覧ください。
よくある失敗パターン
セール直前に在庫が切れる
「セール2週間前に発注すれば間に合う」という思い込みで計画を立て、輸送が遅れて在庫切れになるケースがあります。海上輸送のリードタイムは航海日数だけでは決まりません。中国側の出荷準備・港の搬入・通関・国内配送を合わせたトータルリードタイムで計算してください。
送料が上がって販売価格を見直せない
送料を変動費として扱い、毎回見積もりを取って対応しているケースがあります。送料が上がったタイミングで販売価格を上げると、プラットフォームの価格競争で不利になります。オールイン料金で送料を固定化しておくと、この問題を防げます。
担当者の退職で輸送の手配方法がわからなくなる
輸送の手配をすべて担当者個人に任せていると、担当者が退職した際に引き継ぎができません。どのフォワーダーを使っているか・どの条件で手配しているか・過去の費用はいくらだったかがわからなくなります。システムで管理することで、担当者が替わっても同じように回せます。
納期管理の仕組みを作りたい方へ
輸送の仕組み化・DX化を進めたい方へ
案件の条件を相談したい方へ
「楽天・ZOZOのセールに合わせた輸送スケジュールを組みたい」「送料を先に固めたい」など、状況をそのまま書いてください。
