航空が高すぎると感じ始める重量ライン
航空運賃は重量に比例して上がります。50kg以下なら費用対効果が合うケースが多いですが、100kgを超えると送料だけで数万円単位の差が出てきます。200kgを超えると、航空を使い続けることで毎月の送料が粗利を上回るケースも出てきます。
「送料が高い」と感じているなら、まず現在の重量を確認してください。切り替えの判断はそこから始まります。
航空から抜け出せない3つの理由
納期への不安
「海上に切り替えたら納期が読めなくなる」という不安は正しい部分もあります。ただし通常の海上LCLでも、工程を正しく設計すれば納期のズレはある程度コントロールできます。問題は海上輸送そのものではなく、港着後の工程が別手配になっている構造にあります。
通関の手間への不安
航空クーリエはドアtoドアで通関込みのサービスが多く、担当者が通関を意識しなくて済む環境に慣れています。海上に切り替えると通関を自分で手配する必要が出てくるケースがあります。ただしオールイン料金のサービスを使えば、通関も含めて一括で手配できます。
担当者の慣れ
今のやり方で回っているなら変えたくない、というのは自然な感覚です。ただし送料が毎月利益を削り続けているなら、慣れを理由に判断を先送りするコストは積み上がっています。
代替手段ごとの条件と費用差
海上通常便LCLに切り替える条件
- 納期に2週間以上の余裕がある
- HSコードが確定している
- 継続的に同じ品目を輸入している
この3条件が揃っていれば、海上通常便への切り替えで送料を大幅に下げられます。航空との費用差は重量・路線によって異なりますが、200kgで比較した場合、航空の3分の1以下になるケースが多いです。
LCLへ切り替える際の注意点
- 貨物ダメージのリスク:LCLは複数の荷主の貨物が混載されるため、航空に比べてコンテナ内での貨物ダメージのリスクがあります。精密機器・割れ物・水濡れに弱い商品は梱包強度を上げる必要があります
- 他の荷主の影響による遅延:同じコンテナに積まれた他の荷主の貨物に問題(書類不備・検査等)があった場合、自社の貨物も遅延するケースがあります
- リードタイムの変動:航空に比べてリードタイムの変動幅が大きいです。港の混雑・天候・通関状況によって1〜2週間のズレが生じることがあります
これらのリスクは輸送経路の設計と梱包強化、余裕を持ったスケジュール設計で軽減できます。
高速フェリーに切り替える条件
- 航空ほどの速さは不要だが、通常の海上では遅すぎる
- 納期が1〜2週間程度必要
- 200〜600kgの物量がある
航空より安く、通常の海上より速い中間の選択肢です。EC販売で欠品リスクを抱えている場合や、FBA納品の期限が迫っている場合に使います。詳しくはSUPER EXPRESSの使い方をご覧ください。
切り替えで失敗しないための確認事項
- HSコードは確定しているか
- インボイス・パッキングリストは正しく作れているか
- 納品先の受け取り条件(FBAの場合は梱包・ラベル要件)を確認しているか
- 切り替え後の初回は余裕を持ったスケジュールで動かす
実際の費用イメージ
東莞(DONGGUAN)から埼玉県への輸送、200kg / 4CBMの場合。
- 航空輸送:目安 200,000〜300,000円程度(運賃のみ・通関・配送別)
- DIGISHIP通常便:141,806円(海上運賃・通関・国内配送込み)
関税・消費税は別途発生します。実際の費用は出荷地・重量・配送先・品目によって変わります。正確な金額は下のリンクから確認できます。
費用を数値で詳しく比較したい方へ
重量・粗利率・納期の3変数で航空と海上の損益分岐点を数値で計算する方法を
解説しています。自分の案件でいくら削減できるか試算したい場合はこちらです。
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案件の条件を相談したい方へ
「航空から切り替えたいが、うちの案件で使えるか確認したい」という場合はこちらから状況を書いてください。
