上海から日本へ送る前に確認すること
上海発の輸送で失敗しやすいのは、上海という都市名だけで輸送条件を決めてしまうことです。
本当に確認すべきなのは、商品が上海市内にあるのか、上海周辺の工場にあるのか、華東エリアの商品を上海側の倉庫へ集めるのかです。
上海周辺では、機械部品、電子部品、雑貨、アパレル、日用品、工業用品、EC向け商品など、幅広い品目の相談が出やすくなります。
そのため、上海発では、出荷地の住所、倉庫搬入、カット日、商品内容、HSコード、インボイス、パッキングリスト、日本側配送先を整理してから進める必要があります。
このページでは、上海・華東エリアの工場、倉庫、サプライヤーから日本の倉庫、FBA、店舗、会社住所へ送る法人・個人事業主向けに、輸送前に整理すべき条件、通常海上・SUPER EXPRESS・FCLの判断、DIGISHIPに向く案件と向かない案件を整理します。
個人使用の少量輸入、一回限りの小口輸入、模倣品・偽造品、危険品、商品内容が不明な案件は、対象外または事前確認が必要です。
このページの対象
このページは、次のような上海発・華東エリア発の業務輸送を対象にしています。
- 上海周辺の工場・倉庫・サプライヤーから日本へ継続的に商品を送る
- 華東エリアの商品を上海側の倉庫へ集めて輸出したい
- 機械部品、電子部品、雑貨、アパレル、日用品、工業用品を扱っている
- 複数サプライヤーの商品を上海側でまとめたい
- FBA、国内倉庫、店舗、会社住所へ納品したい
- 航空輸送やクーリエの費用が高く、海上輸送へ切り替えたい
- 200kg〜600kg前後の中量貨物を継続的に送っている
- 上海、杭州、寧波のどこを基準に確認すべきか迷っている
上海発は、単純な港紹介ページではありません。
華東エリアの商品をどこで集めるか、どの倉庫へ搬入するか、どの商品を同じ出荷にまとめるかを整理するページです。
上海発で最初に確認する5つの条件
上海から日本へ送る前に、最低限、次の5つを整理してください。
1. 商品が実際にある場所
「上海発」と言っていても、商品が上海市内にあるとは限りません。
上海周辺の工場、華東エリアの倉庫、杭州方面のサプライヤー、寧波方面の工場など、実際の出荷地が別にあることがあります。
まず、商品がどこにあるのかを確認してください。
- 工場住所
- 倉庫住所
- サプライヤー住所
- 出荷可能日
- 上海側へ搬入する必要があるか
- 誰が中国国内の搬入を手配するか
2. 上海側で商品をまとめるか
複数サプライヤーの商品を上海側の倉庫へ集めてから日本へ送る場合があります。
この場合、商品がそろうまで出荷できないため、サプライヤーごとの出荷可能日、商品名、数量、重量、CBM、カートン数を分けて管理してください。
3. 倉庫搬入とカット日の確認
上海発では、倉庫搬入日や船積み前の締切を確認する必要があります。
商品が完成していても、搬入日、受付時間、必要書類、カートン情報が整っていなければ、予定通りに船積みできません。
4. 商品内容と書類
上海発では、幅広い品目が混ざることがあります。
機械部品、電子部品、アパレル、雑貨、工業用品などが同じ出荷に混ざる場合は、商品ごとに品名、材質、用途、型番、数量、単価、HSコードの候補を整理してください。
5. 重量・CBM・日本側配送先
輸送費を確認するには、重量だけでなくCBMも必要です。
商品単体のサイズではなく、出荷時のカートンサイズ、カートン数、総重量、総CBMを確認してください。
日本側の配送先がFBA、国内倉庫、店舗、会社住所のどれかによって、国内配送や納品条件も変わります。
上海発で詰まりやすいポイント
上海発だと思っていたが、実際の商品所在地が違う
上海側で輸送すると決めても、商品が実際には別の都市や工場にある場合があります。
この場合、中国国内の搬入費用、搬入日、倉庫受付、出荷可能日が変わります。
料金確認へ進む前に、実際の工場住所・倉庫住所を確認してください。
複数サプライヤーの商品がそろわない
華東エリアの商品を上海側でまとめる場合、各サプライヤーの出荷可能日がずれることがあります。
1社の商品が遅れると、全体の出荷日がずれます。
サプライヤーごとに、商品名、数量、重量、CBM、カートン数、出荷可能日を管理してください。
倉庫搬入の条件が整理できていない
上海側の倉庫へ搬入する場合は、搬入先、搬入期限、受付時間、商品ラベル、カートン番号、必要書類を確認してください。
倉庫搬入条件が不明なまま進めると、搬入不可、保留、再手配が発生することがあります。
品目が混ざり、HSコードや他法令確認が複雑になる
上海発では、複数品目をまとめて送る案件があります。
機械部品、電子部品、アパレル、雑貨、食品に触れる商品、電気用品に近い商品などが混ざる場合は、商品ごとに確認してください。
「goods」「parts」「accessory」のような大きな商品名では不十分です。
上海発で扱われやすい商品の一般例
上海発では、次のような商品の相談が出やすくなります。
- 機械部品
- 電子部品
- 工業用品
- 雑貨、日用品
- アパレル、服飾雑貨
- EC向け商品
- 店舗向け商品
- 複数地域の商品をまとめた混載貨物
ただし、化学品、食品、化粧品、医療機器、電気用品、電波法対象品、食品に触れる商品、ブランド表示がある商品は、事前確認が必要になることがあります。
商品名だけで判断せず、材質、用途、型番、写真、商品説明資料を整理してください。
上海発の確認項目
上海発では、料金確認の前に次の項目を確認してください。
| 確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 工場・倉庫住所 | 実際の出荷地、中国側搬入費用、倉庫搬入条件を確認するため |
| 上海側でまとめるか | 複数サプライヤーの商品を集約する必要があるか確認するため |
| 出荷可能日 | 搬入日、カット日、船積み予定を逆算するため |
| 重量・CBM | 輸送費、LCL/FCL判断、R/T計算に使うため |
| カートン数・梱包状態 | 倉庫搬入、検品、国内配送で使うため |
| 商品名・材質・用途 | HSコード、通関、規制確認に使うため |
| 日本側配送先 | 国内配送費、FBA納品、納期確認に使うため |
| 取引条件 | EXW、FOB、CIFごとの費用負担を整理するため |
杭州・寧波との使い分け
上海発では、杭州や寧波との関係を整理することが重要です。
華東エリアの商品を上海側でまとめる場合は、上海ページを確認します。
杭州周辺や浙江省内の工場から出す場合は、杭州ページや寧波ページも確認してください。
どちらが常に安い、早いとは断定できません。
実際の判断は、工場住所、出荷可能日、貨物量、搬入条件、船便、日本側配送先で変わります。
上海方面を確認しやすいケース
- 上海周辺の工場・倉庫から出荷する
- 華東エリアの複数地域の商品を上海側でまとめる
- 上海側の倉庫や物流手配を使う
- 他地域の商品と合わせて出荷する
- 搬入条件や船便の選択肢を比較したい
杭州・寧波方面も確認した方がよいケース
- 杭州周辺の工場から出荷する
- 浙江省内の工場からまとまった物量が出る
- 寧波方面でLCLとFCLを比較したい
- 上海側へ搬入するより、別導線の方がよい可能性がある
中国各地の商品を上海側でまとめる場合
複数の工場やサプライヤーから商品を調達している場合、上海側の倉庫へ商品を集めてから日本へ送ることがあります。
まとめ輸送は便利ですが、管理が甘いと出荷遅れや書類不備につながります。
次の情報を、サプライヤーごとに分けて管理してください。
- サプライヤー名
- 工場・倉庫住所
- 商品名
- 数量
- 単価
- 重量
- CBM
- カートン数
- 材質・用途
- 出荷可能日
- 上海側倉庫への搬入予定日
- インボイス・パッキングリストの作成者
商品点数が多い場合は、輸送よりも通関書類で止まりやすくなります。
多品種輸送の場合は、先に書類整理を優先してください。
工場集荷と倉庫搬入の注意点
上海発では、工場から直接集荷するのか、倉庫へ搬入してから出すのかを先に決めます。
工場集荷で確認すること
- 工場住所
- 工場担当者の連絡先
- 出荷可能日
- 積み込み可能な時間帯
- カートン数
- 総重量
- 総CBM
- 梱包状態
- 輸出書類を誰が作成するか
工場が上海周辺にある場合でも、出荷準備が整っていなければ輸送は進みません。
検品前、梱包前、数量未確定の状態では、集荷日を決めても予定通りに動きません。
倉庫搬入で確認すること
- 倉庫搬入先
- 搬入期限
- 受付時間
- 商品ラベル
- カートン番号
- サプライヤーごとの数量
- 検品やラベル貼りの有無
- インボイスとパッキングリストの整合性
上海側で複数サプライヤーの商品をまとめる場合は、倉庫搬入の管理が重要です。
倉庫に商品が入っても、商品明細と数量が整理されていなければ、出荷前確認で止まります。
LCLを検討するケース
上海発でLCLを検討するのは、コンテナ1本に満たない貨物を混載で送る場合です。
次のような案件では、LCLが検討対象になります。
- 200kg以上の継続輸送がある
- 1回の物量がコンテナ単位には満たない
- 複数商品をまとめて送る
- FBA、国内倉庫、店舗、会社住所へ送る
- 航空やクーリエの費用を下げたい
- 商品内容と書類が整理できている
LCLでは、重量とCBMの両方が重要です。
軽い商品でも容積が大きい場合は、CBMによって料金が変わります。
FCLを検討するケース
上海発でFCLを検討するのは、物量がまとまり、混載ではなくコンテナ単位で管理したい案件です。
- 1回の出荷量が大きい
- 1社または少数工場から物量がまとまる
- 同じ商品を大きなロットで送る
- 混載を避けたい
- 破損や紛失リスクを抑えたい
- 継続的にまとまった物量がある
- 梱包、積み付け、書類が整理できている
FCLは、物量が多ければ自動的に最適になるわけではありません。
重量、CBM、商品点数、出荷頻度、日本側配送先、積み付け条件を整理して判断してください。
通常海上を検討するケース
通常海上は、商品内容と書類が整理できており、納期に余裕がある上海発の継続輸送に向きます。
- 200kg以上の貨物を継続的に送る
- LCLまたはFCLで輸送条件を比較したい
- FBA、国内倉庫、店舗、会社住所へ送る
- 航空やクーリエの費用を下げたい
- 納期よりもコストを重視する
- 商品内容、重量、CBM、配送先が整理できている
通常海上では、船の航海日数だけで判断しないでください。
実際のリードタイムには、中国側集荷、倉庫搬入、カット日、船積み、日本側通関、国内配送が含まれます。
SUPER EXPRESSを検討するケース
SUPER EXPRESSは、通常海上では納期が遅く、航空やクーリエでは費用が高い場合に検討する輸送手段です。
上海発で検討する場合は、出荷地、倉庫搬入、重量、CBM、商品内容、配送先が対応条件に合うか確認してください。
- 200kg〜600kg前後の中量貨物である
- 通常海上では納品日に間に合わない
- 航空やクーリエの費用を下げたい
- FBA納品日や販売予定から逆算する必要がある
- 商品内容、重量、CBM、配送先が整理できている
- 危険品・規制品に該当しないか確認できている
上海発では、複数サプライヤーの商品がそろっていない状態でSUPER EXPRESSを検討しても意味がありません。
納期を詰めたい場合ほど、サプライヤーごとの出荷可能日、倉庫搬入、商品明細、数量、梱包状態を先に確認してください。
上海発でDIGISHIPに向く案件
DIGISHIPに向くのは、商品内容と輸送条件をある程度整理できている業務輸送です。
- 法人・個人事業主の継続輸入
- 上海周辺の工場・倉庫・サプライヤーから日本へ定期的に送る
- 華東エリアの商品を上海側でまとめたい
- 機械部品、電子部品、雑貨、アパレル、工業用品を扱っている
- 200kg〜600kg前後の中量輸送がある
- LCLとFCLのどちらが合うか整理したい
- 航空・クーリエから海上またはSUPER EXPRESSへ切り替えたい
- FBA、国内倉庫、店舗、会社住所へ納品する
- 商品名、材質、用途、重量、CBM、配送先が分かっている
- 商品内容と書類確認を進められる
上記に当てはまり、出荷地、重量、CBM、配送先、商品内容が整理できている場合は、料金確認へ進めます。
上海発でDIGISHIPに向かない、または慎重確認が必要な案件
次の案件は、無理に料金確認へ進めないでください。
- 個人使用の少量輸入
- 一回限りの小口輸入
- 模倣品・偽造品
- 危険品
- 商品内容が不明な案件
- 工場住所や倉庫住所が分からない案件
- 重量、CBM、出荷地、配送先が不明な案件
- インボイスやパッキングリストを作れない案件
- 複数サプライヤーの商品内容を整理できていない案件
- 食品、化粧品、医療機器、電気用品、電波法対象品、食品接触品など事前確認が必要な商品
- HSコードや商品説明資料がまったくない案件
これらに該当する場合は、料金確認より先に商品内容と輸送条件を整理してください。
料金確認前に用意する情報
上海発の料金確認では、次の情報が必要です。
- 中国側の出荷地:上海の工場住所、倉庫住所、サプライヤー住所
- 日本側の配送先:FBA、国内倉庫、店舗、会社住所
- 商品名、型番、材質、用途
- 商品写真または商品説明資料
- 総重量、総CBM、カートン数
- 梱包状態:カートン、パレット、木箱など
- 上海側で集約するサプライヤー数
- 各サプライヤーの出荷可能日
- LCLまたはFCLの希望
- 希望納期
- インコタームズ
- HSコードの有無
- 危険品・規制品に該当しないか
上海発では、重量と配送先だけでは不十分です。
商品が実際にどこにあるのか、上海側で集約するのか、倉庫搬入が必要か、商品内容に規制確認が必要かまで整理してください。
上海発の原価管理で確認すること
上海発の商品は、航空やクーリエを使い続けると輸送費が利益を圧迫しやすくなります。
特に、華東エリアの商品をまとめて送る場合は、中国国内の搬入費用、倉庫費用、送料、関税、輸入消費税、国内配送費を含めて原価を確認する必要があります。
LCLからFCLへ切り替える場合は、送料だけでなく、出荷頻度、在庫日数、倉庫費用、国内配送費も合わせて判断してください。
航空から海上、またはSUPER EXPRESSへ切り替える場合は、送料だけでなく、納期、在庫日数、FBA納品予定、販売計画も合わせて判断してください。
上海発で相談した方がよいケース
次に当てはまる場合は、料金確認より先に相談してください。
- 上海側で商品をまとめるべきか分からない
- 杭州・寧波方面と上海方面のどちらを確認すべきか迷っている
- LCLとFCLのどちらが合うか分からない
- 複数サプライヤーの商品を上海側の倉庫へ集めたい
- 倉庫搬入、カット日、出荷可能日の整理に不安がある
- 商品点数が多く、インボイスの作り方に不安がある
- HSコードが分からない
- 通常海上、SUPER EXPRESS、FCLのどれが合うか分からない
- 現在のフォワーダーで港着後費用や追加費用が読めない
上海発の輸送は、港名だけでは判断できません。
工場住所、倉庫住所、出荷可能日、重量、CBM、梱包状態、商品内容、配送先、書類、規制確認まで整理してから進める必要があります。
他の出荷地も確認する
上海以外の出荷地が混ざる場合は、関連ページも確認してください。
杭州や浙江省周辺の工場から出す場合は、杭州ページも確認してください。
寧波方面でLCLやFCLを比較したい場合は、寧波ページを確認してください。
義烏の小物雑貨や多品種商品が混ざる場合は、義烏ページを確認してください。
上海発の輸送条件を整理する
上海発の輸送では、出荷地だけでなく、工場住所、倉庫住所、出荷可能日、商品名、材質、用途、重量、CBM、梱包状態、LCL/FCL、配送先、HSコード、インコタームズを整理することが重要です。
条件が整理できている場合は、料金確認へ進んでください。
上海側で商品をまとめたい、倉庫搬入条件が分からない、LCLとFCLの判断に迷う、杭州・寧波との使い分けが分からない、輸送手段が分からない場合は、先に診断ツールまたは相談フォームで条件を整理してください。
